マスコミでも格差社会が頻繁に取り上げられ“下流社会”という言葉もよく使われるようになった。しかしながら、その言葉の発信源であるベストセラーの新書「下流社会」のバカバカしさには正直、まいった。
著者三浦 展自身が巻末に述べているように、この本に書かれたている事は非常に乏しいデータを元に、それも東京近郊のデータ、年収と意識調査によって“下流”“中流”“上流”と分け、それぞれのクラスに属する人たちの“欲望調査”なるものから、各クラスの人々の性格付けをしているだけで(それもつまらない)、なんらジャーナリティック意義も見出せない。
勿論、アカデミック意義など毛頭ない。
また、最後になって陳腐な提言をつらづらと書きつづっているが、本書には明らかに一部職種に対する著者三浦 展の差別的意識が垣間見られる。またいわゆる“下流社会”に対するエリートであろう著者三浦 展の差別的意識も垣間見られる。
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