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梅田望夫著 『ウェブ時代をゆく-いかに働き、いかに学ぶか』 就活中の君にこそ読んで欲しいウェブ時代の人生指南書

あとがきで述べられているように、この『ウェブ時代をゆく-いかに働き、いかに学ぶか』は、ウェブ時代の意味を描いた『ウェブ進化論』と対になった「その時代に生まれる新しい生き方の可能性」をテーマとしている。
そして、志さえ持てば、ウェブは「人生のインフラ」として「個」を大いに助けてくれる。そのことを、出来るだけ多くの人たちに伝えたいと思い、本書を執筆したと明かす。
この梅田望夫氏の真摯な思いは、ストレートに私に伝わり、大いに私を勇気付けてくれた。

この梅田望夫氏のオプティミズム(楽天主義)につなれかれた『ウェブ時代をゆく-いかに働き、いかに学ぶか』は、会社人間である、フリーランスである、にかかわらずウェブ時代という「もうひとつの地球」が存在する時代の新しい生き方を実践している/しようとしている人たちへの応援歌であり、私も勇気付けられました。
また、著者である梅田望夫氏は、小見出しの付け方が上手く、文章も論理的に整理してあり、非常に読みやすい。



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<目次>
序章 混沌として面白い時代
第一章 グーグルと「もうひとつの地球」
第二章 新しいリーダーシップ
第三章 「高速道路」と「けものみち」
第四章 ロールモデル思考法
第五章 手ぶらの知的生産
第六章 大組織vs.小組織
第七章 新しい職業
終章 ウェブは自ら助くる者を助く
あとがき

<内容紹介>
梅田望夫氏は、ネット空間=「もうひとつの地球」が存在すし、ウェブ進化という「産業革命前夜」のイギリスに匹敵する大変化に直面している我々の生涯は「一身にして二生を経るが如し」だという。
そんな大変化をオプティミズム(楽天主義)を基本姿勢に据えて考えるという。
その理由を5つ、提出しているが、ここでは、その2,3を紹介すると、(1)ネットが「巨大な強者」(国家、大資本・・・)よりも「小さな弱者」(個人、小組織・・・)と親和性の高い技術であること。(2)ネットが善なるものを、集積する可能性を秘めた技術であること。(3)ネットがこれまで「ほんの一部の人たち」にのみ可能だった行為(例:表現、社会貢献)を、すべての人々に開放する技術であること、などを挙げている。

そして、そのネット空間の最大の存在がグーグル(Google)であるという。
また、ネットの登場により、学習プロセスを巡って大きな変化がおきつつあるという。
その変化の本質を梅田望夫氏は、羽生善治二冠の言葉を借りて「学習の高速道路と大渋滞」と呼ぶ。
ネットによって、「学習の高速道路」が、あらゆる分野に敷かれようとしている。
ただ、その「学習の高速道路」を走りきったなと思ったあたり(「その道のプロ」寸前)で大渋滞が起こるのだと羽生善治二冠は言う。
梅田望夫氏は、その大渋滞の先をサバイバルする二つの選択肢を主張する。
大渋滞を抜けようと「高く険しい道」を目指すか、高速道路を降りて道標のない「けものみち」を歩いていくか、である。

また梅田望夫氏は、オープンソースの思想と、それを支える先進国のプログラマーの若者たちに新しい生き方の追求を見る。

第一章 グーグルと「もうひとつの地球」には、ウェブ時代を生きる心構えを考えていく上で、明確に理解しておく必要があるというグーグル(Google)の思想について割かれている。
第二章 新しいリーダーシップでは、オープンソースに寄与する開発者の仕事への姿勢の不思議さを探り、その「人生をうずめる」ほどの没頭ぶりを示す新しいリーダー像となるオープンソースのリーダーらの仕事への姿勢やお金(広告収入など)への考え方に迫っている。
第三章 「高速道路」と「けものみち」で高速道路を猛スピードで走る少女の例として、将棋界の里見香奈女流初段の例を挙げている。
また、梅田望夫氏が考える「けものみち」を生き抜く思考法を紹介している。
この第三章 「高速道路」と「けものみち」において、梅田望夫氏は、これからの時代の成功のカギは、リアルの地球と「もうひとつの地球」を自由に行き来しながら創造的に生きることだと思うと述べているが、それはまさにそのとうりであろう。

第四章 ロールモデル思考法では、さて実際、「どの高速道路をゆくのか」「どういうけものみちを歩くのか」を選ぶときに核となる「好き」(志向性)を見つけ育てるための思考法をテーマに綴られている。
著者・梅田望夫氏によれば、このロールモデル思考法は「ブログを書く」ことと実に親和性が高いのだそうだ。
第五章 手ぶらの知的生産でウェブ進化がもたらした「知的生産」の新しい地平を覘いている。
その中では、アメリカのトップレベルの大学の講義・講演を瞬時に共有することが可能になったこと、グーグル(Google)が行っている図書館の書籍をコピーし、巨大な検索エンジン(グーグル・ブックサーチ)を作ろうとしている試みが紹介され、「しらべ、読み、考え」る対象となる素材がウェブ上に無償に溢れる未来が、私たちに、「手ぶらの知的生活」という素晴らしい自由をもたらすと梅田望夫氏は言う。
そして、「文系のオープンソースの道具」、端的に言うと志向性を同じくする人達の全体の質を維持したバーチャル・コミュニティのようなものが欲しいという。
詳しくは述べないが、その「文系のオープンソースの道具」について、梅田望夫氏は7つの具体的なイメージを提出している。
僕も、このブログを含めて幾つかのブログを運営していますが、このような「文系のオープンソースの道具」が欲しいと切実に願う。しかしながら、同時にそれは現実的には中々難しいであろうとも思う。

第六章 大組織vs.小組織において情報共有をキーワードに小組織、大組織でのウェブ時代の働き方について書かれており、「「三十歳から四十五歳」という大切な時期を無自覚に過ごすな」など著者・梅田望夫氏の仕事論となっている。
この章は、特に就活中の若い人たちを中心とした若い層に、是非とも読んで欲しい。

第七章 新しい職業では、「もうひとつの地球」であるネット社会とリアル社会の境界に「新しい職業」がたくさん生まれつつあるとし、オープンソースが生んだ新しい「雇用のかたち」や趣味の周囲で「好き」を貫きながら生計を立てるミュージシャンの例を紹介している。
これら「新しい職業」の誕生を信じる人に著者・梅田望夫氏は、「ウェブ・リテラシーを持つ」ことを進める。
この著者・梅田望夫氏が主張する「ウェブ・リテラシー」は、「ウェブ上に氾濫する情報の真贋を見極める」という低いレベルのリテラシーではなく、端折って紹介すると、「プログラミング能力を持ち、サイト構成能力を身に付けている」という非常に高いレベルのウェブ・リテラシーのことを指す。

終章 ウェブは自ら助くる者を助くで、「ネット世界」は「リアル社会」以上に「自助の精神」が必要な世界であると述べ、「時代の大きな変わり目」に生まれる「志向性の共同体」や「小さな組織」や「新しい職業」の増加は、日本社会のシステムにうまく合わずに苦しんでいる人たちにも、サバイバルの可能性を広げるものだ、と結んでいる。

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この梅田望夫氏の真摯な思いは、ストレートに私に伝わり、大いに私を勇気付けてくれた。

この梅田望夫氏のオプティミズム(楽天主義)につなれかれた『ウェブ時代をゆく-いかに働き、いかに学ぶか』は、会社人間である、フリーランスである、にかかわらずウェブ時代という「もうひとつの地球」が存在する時代の新しい生き方を実践している/しようとしている人たちへの応援歌であり、私も勇気付けられました。
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