僕がポスト構造主義を中心とした現代思想に触れたのは、80年代後半、ニューアカディミシャン・浅田彰の
「構造と力」だった。
僕が大学院時代のころだった。
それから、幾つかの現代思想の入門書を読んだが、社会人になって、あまり読まなくなった。
ついこの間、あれから現代思想の状況はどうなっているのだろうと、神戸の本屋に見に行った。
そこで、「
図解雑学 ポスト構造主義」という本を手にした。
いつもこの手のHOW TO本みたいな本は無視するのであるが、チラチラ読むと意外に、ポスト構造主義の本質を上手くまとめており、僕が知りたかった90年代以降のポスト構造主義の流れについても書かれいたので購入した。
この「図解雑学 ポスト構造主義」によって、ネグリの「帝国」やカルチュラル・スタディーズという思想を初めて知った。
カルチュラル・スタディーズとは、なんぞやということで、この「図解雑学 ポスト構造主義」の巻末に記されていた本書「カルチュラル・スタディーズ入門」を読んでみた。
カルチュラル・スタディーズ入門上野 俊哉,毛利 嘉孝
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現代思想の主流はフランスであるが、このカルチュラル・スタディーズという学問は、イギリスにおいてサッチャー政権下において危機に陥っていた左翼による全く新しい学問であるらしい。
それまで学問の対象とされていた文化は、文学部がそうであるように、文学、美術などの高等文化であった。
しかし、カルチュラル・スタディーズは、労働者階級が主に親しむマンガ、ラップ、ヒップホップなど大衆文化を学問の対象とする。
また、カルチュラル・スタディーズは、サイードらのポストコロニアリズムとも共通する部分があるという。
また、その学問形態も既存の先生がいて、教えられる生徒がいるといものではなく、学生も教師も同じ研究者集団という形をとっている。
この「カルチュラル・スタディーズ入門」において、カルチュラル・スタディーズが何を対象にし、どういう背景で生まれてきたのかは、分かったが、どういう主題というかテーマにした学問なのかイマイチ分からなかった。
というより、カルチュラル・スタディーズという学問は、各々の主題とするものを、各々が各自で行う学問かもしれない。
文科系の学部においてもカルスタ、カルスタといって、今、最も注目を集めているトピックらしいが、興味がある方は、本書「カルチュラル・スタディーズ入門」を手にしてみればいかが?
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